最近、一体型の自作キーボードを目にすることが多くなり、MiniAxeの両手をくっつけてみたらどうだろうか、というふとした思い付きが始まりでした。そこへ以前からやってみたいと思っていたことを詰め込んでいって、完成したのがHalberdです。
こだわりポイント
40キー
40と言うキー数は、MiniAxeを使っていて時々、2キー同時押しせずに入力したいな、と思うことがあったので、真ん中に1列/4キー追加しました。
例えば、コンピュータをシャットダウンして席を立ったのに、アプリケーションを終了できないなど、ダイアログが表示されて処理が止まってしまう場合です。こういう時MiniAxeでは、Lower + ; で Enter を入力するか、Lower + A で Tab を入力し、Lower + ; で Enter を入力して、OK や Cancel といったボタンを押下しなければなりません。この操作を立ったまま行うのはかなり大変なので、なんとかしたいなぁと思っていました。(シャットダウンが完了するまで座っているか、マウスを使えばいいことではあるのですが...。)
また、キーの追加場所が最下行の左右ではなく、余白として空間を残したのもこだわりポイントです。
アルミニウムPCBによるトップ/ボトムプレート
はじめは見た目のかっこよさだけで採用したのですが、思いの外打鍵感が良く、底打ちした時の感じがアクリル製のプレートと比べて少し硬くなっています。また、キースイッチとキーキャップの組み合わせにもよると思いますが、カチカチという感じの高めの打鍵音も心地良いのです。
アクリル積層ミドルプレート
オプションのバックライトを付けた時、側面の光る様子がかっこいいだろうな、ということで採用しました。副作用として、キーボード内にホコリが溜まりにくくなるという利点もあります。
Halberdのバックライトその2。#halberd_kbd #自作キーボード pic.twitter.com/CIBhmQ3ErZ
— kagizaraya (@kagizaraya) July 1, 2019
バックライトのサポート
これも完全に見た目重視ですが、オプションでLED(SK6812MINI)によるバックライトもサポートしています。このバックライトの配線がちょっとこだわりポイントでして、まずは実際に光っている様子をご覧ください。
Halberdのバックライト。#halberd_kbd #自作キーボード pic.twitter.com/AdniDdlI97
— kagizaraya (@kagizaraya) July 1, 2019
おわかりになったでしょうか?らせん状にぐるぐると光が回るのです!
MCU直付け
MiniAxeもそうですが、かぎざら屋のキーボードはProMicroを使わない、という(変な)こだわりがあります。Halberdも例外ではなく、ProMicroを使わずにATmega32u4直付けとなっていますので、はんだ付けを思う存分楽しむことができます。
名前の由来
MiniAxe(小斧)の両手をくっつけ、真ん中に1列追加したキーを槍に見立てると、槍の先に斧が2つ付いた中世の武器に見えなくもないので、そこから名付けました。
まとめ
Halberdのこだわりポイント、ということでご紹介してみましたが、いかがでしょうか。見た目のかっこよさ(!)に加えて、硬めの打鍵感も心地よく、適度な工作難易度で達成感も得られるので、2台目、3台目として、ちょっと変わった自作キーボードキットを試したい方にオススメです。
ビルドガイドはこちらで参照できます。
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